ウランガラスと廃墟と温泉
というわけで
小旅行楽しかった。
目次
概要
地元の兵庫への帰省から東京に戻るついでに岡山の上齋原・奥津・津山辺りに行ってきました。一番最初の目的は「ウランガラス」で、そこから周辺を色々調べててついでに廃墟だったり温泉だったりに遊びに行った感じです。
行ったところ
行ったところの時系列順での紹介です。
妖精の森ガラス美術館
今回の小旅行に行く最初のキッカケが、こちらの施設でした。
美術館からほど近い人形峠でウランが採掘された(現在は閉山)ことから2006年に開かれた施設です。
ウランガラスはガラスに微量のウランを混ぜてあるもので、着色剤としてウランのみを用いた場合の平時の色は黄緑色になります。これだけだとただの着色剤に過ぎないわけですが、紫外線を当ててやることで真価が発揮されて緑色の非常にキレイな蛍光を発します。
例えば、ある展示では普段こんな感じですが…
紫外光のみになると
このように、ウランガラス製の製品が蛍光を発します。
他にも、着色剤として金を使えば平時の色をこんな感じに出来て、
これも紫外光を当てると
こんな感じに紫外光の当たった部分が緑色に光るわけです。キレイ。
ウランガラス以外にも、イベント展示でこういった作品も展示されていました。
展示だけではなくガラス製品の制作体験も出来て、これが
こうなって
そして
こう!
といった感じで、ガラスコップを作ることが出来ます。しかもウランガラス。
写真撮影もご自由にかつどんどん拡散してねってスタンスだったのも良いですね。非常に楽しいところだったので是非機会あれば見に行ってみて下さい。アクセスしにくい場所ってのが難点ですけど、それでも一度は行く価値ある場所です。
上齋原温泉
そんなアクセス悪い妖精の森ガラス美術館に行こうとなると、流石に日帰りも辛いのでついでにと近くに宿泊することになり、そこで選んだのが美術館からほど近い上齋原温泉でした。
www.itsuki-onsen.jp
それほど値も張らず、いい感じの温泉だったので良かったかな、と。ちゃんとした「温泉街」を求めるなら後述の奥津温泉の方が良い気もしますが。
温泉上がりのコーヒー牛乳は最強。
奥津渓
全長3km程の渓流です。南(下流)から北(上流)へ向かって歩いていきました。紅葉の時期には私が行った時と比にならないぐらい混むそうですが、今回訪れた時期ぐらいだと他に散策している人は全く居ないぐらいでした。
また、途中にはこんな感じの「甌穴」が点在している箇所もあります。
秋津荘 (廃墟)
奥津渓を北に抜けて奥津温泉へ向かう途中、こんな廃墟(?)がありました。(?)というのも、自然に勝手に飲まれていく個人住宅ならいざ知らず、それなりに大きい廃墟であればネットの海に一つや二つは情報が出ているものだと思っていたのにココは一向に引っかからないんですね。
ですが、
- お盆明けとはいえ土曜日なのに、カーテンが掛けられ完全に締め切られた入り口
- 客室の窓のカーテンが完全に閉まっている or 外れているのみ
- 電飾看板が外れている
が揃っている時点で中に入らずとも完全に廃墟のはずなんですよね。
「秋津荘 岡山」なんて検索してもロクに情報が出てこないのも余計にこの存在を謎にしています。唯一引っ掛かってもこれで、
www.intellect.co.jp
いつまで営業していたのかといった情報が出てきません。
次に出てくる奥津温泉は、昔「秋津温泉」という映画のロケ地になったことがありまして、
ja.wikipedia.org
作中で「秋津荘」という温泉旅館が出て来はしますが、この旅館とは全く関係ない「大釣荘」や「河鹿園」に関連します(共にこの近くではありますが)。
情報が広まっていないからか、少なくとも外観では荒らされた様子もなく(有名所や地元の陽の者に好かれる「心霊スポット」なら入り口ガラスが全部キレイに生き残ってるわけがない)、個人的には好みな感じですね。廃墟は基本的に当時のママ朽ちていくのが良いのであってしょうもないグラフィックがあってもノイズなだけだという感覚なので。廃墟の中に入って行くタイプではないので内部写真はありませんがこんな感じで。
奥津温泉
秋津荘を抜けてさらに北上すると、奥津温泉に到着します。こちらは小規模とはいえ温泉街らしさもあるなど、前日に訪れた上齋原温泉に比べると温泉しているなぁといった感じ。
日帰り温泉もあって、朝から結構歩いてたのもあって温泉に行くことに。こちらの奥津荘に行きました。
okutsuso.com
津山藩の初代藩主、森忠政に気に入られたことが由来の「鍵湯」に入りました。足元湧出を活かすため温度調整をしていないのかかなり熱めの温泉でした。時期も時期だったのか入浴客も私一人だけでゆったりと出来たので良かったです。
と、温泉も素晴らしかったのですがココもまた大きめの廃墟がありまして。
奥津荘から徒歩1分未満の距離にある廃墟で、こちらも内部で物が散乱した様子はあれど荒らされてはおらず。後々調べてみた所、こっちは観光ツアーまで組まれる程の存在みたいですね。
津山洋学資料館
奥津地域を離れ、津山洋学資料館へ訪れました。内部撮影禁止なので写真はこの程度で。津山で洋学ということで、『舎密開宗』を著した宇田川榕菴を目当てに見に行った感じです。展示内容としては、宇田川家を始めとした津山・洋学に関連のある偉人の紹介を並べた感じで、個人的にはもう少し日本に導入された初期の化学の話を見たかったなぁといった感じです。
城東町並み
古い町並みが保存されている地域です。
津山プラザホテルとその周辺 (廃墟)
津山周辺の有名な廃墟となると、この「津山プラザホテル」が挙がるでしょう。流石の知名度ということで、先述の秋津荘とは比べ物にならないほど情報が出てきます。気になる方は名前でそのまま検索かけると良いかと。
知名度があるのは良いんですけどそれに比例して荒らされるのでね。あまり魅力は…という感じがします。あと、「岡山のマヤカン」とか言われてるそうですね。どこがやって感じですが。まぁ本家もライトアップだかなんだかされちゃってるそうで。軍艦島もそうですが、一度は行ってみたいなって思ってた所は大概行く気無くなる場所になっていきますね。
そんなことはさて置き、津山プラザホテル以外にも周辺にはゴロゴロ廃墟が転がっていまして。
多分元々は何らかの店舗だったものや、
作陽音楽大学 常盤寮、
線路沿いに立ち並ぶ廃墟、
と、廃墟の量が多すぎる。
いい感じの場所から撮ると、こんな感じに画角内に廃墟しか存在しないカットになります。
別の組み合わせでこんな感じにも入ります。多いなぁ。
津山まなびの鉄道館
高校同期に鉄の者が居るのもあって、見に行って写真送りつけて自慢してあげようかと思って旅程に何の気無しに入れてたんですけど…
閉まってました。着いたのは16:45頃。はい。
シンカンセンスゴイカタイアイス
最後に
帰省から東京へ戻るついでにこんな感じで遊んできました。記録は以上。