あいびーてぃー

というわけで

ETS とかいう組織さっさと潰れねぇかな~

TOEFL iBT の概観

Reading / Listening は東大受験と大してレベル差はないので普通の大学生なら形式さえ分かれば苦労せずに25/30前後は出せるでしょう。

Writing は東大英作より長くなるのと、1問は講義の内容及び関連する文章をまとめる作業なのでちょっと練習が必要になりそう。

問題は Speaking 。日本の英語教育ではこれといって Speaking の能力を伸ばす/測る場面がないので急に喋れと言われましてもといった感じ。何にせよ簡単なアイデア出しが出来ないと1問目なんか特に何も喋れなくなって詰むので、 Independent Writing とかでアイデア出しを軽くやってみてから始めても良さそう。適宜オンライン英会話サービス等を活用すると良さげ。

TOEFL iBT 対策の内容

英字配列慣れ

TOEFL iBT の事を調べていくと、どうやら入力には英字配列のキーボードを使うそうで。日本語配列とは記号の位置がズレてたりしてちょっと嫌だなぁという感じになりました。とは言え使わざるを得ないということで、タイピング練習の時には英字配列でやることにしました。

わざわざ英字配列のキーボードを買わなくても、手元の日本語配列キーボードである程度対処出来るので、その方法を簡単に示しておきます。

  1. Windows の[設定]→[言語の設定]→[言語の追加]から、[英語(米国)]を追加
  2. 英字配列にしたい時は[Windows] + [Space]で IME を[英語(米国) US キーボード]に変更
  3. 日本語配列に戻したい時も同様に[Windows] + [Space]で IME を普段使っているものに変更

以上の手順で、英字配列と日本語配列を切り替えられます。流石に[Enter]は変わりませんが、[:] や ['] 、["] 等の普通に英文打ってて使いそうな記号の位置が再現されるので十分かな、と。これ以上再現したいなら英字配列のキーボード買うしか無いです。試験会場のキーボードも日本語配列のを英字入力化したものだったので、上記の方法で十分再現出来ます。

東大英単

初期の頃は単語についてくる例文を暗唱出来るまで音読するのを5単語セットでやった後にその例文を英字配列で打つ練習をしていました。途中からは暗唱まで行かなくてもある程度出来れば十分ということで音読回数を減らしつつ、最終的には後述する自由英作練習に切り替えました。触った(覚えたわけではない)単語数は全体の1割程度のところかな。こうなるのが目に見えていたから単語帳は買わなかったのでした(『東大英単』はいつかの駒場祭の古本市で気の迷いで買ってた)。

????「単語帳なんてやらんでもええ。英語学習はフィーリングや!!」

得られたものといえば英字配列耐性ぐらいのもの。あまりやる意味無かったかな。

自由英作

公式問題集には Independent Writing の過去問が40題まとめて載っていたので、それを1日1個のペースでこなしていました。

やり方としては、まず本番同様の30分間で解答を書き上げつつ「書きたいけど書けない語彙/表現」をメモしておき、時間終了後に Grammarly で文法チェックしてから DeepL で内容が通っているかを確かめつつ「書きたいけど書けない語彙/表現」を調べていました。

単語帳とかは楽しくないけれど、こういったやり方なら自分から自然に出てくる表現を中心に学べるのでそこまで苦ではありませんでした。

また、解答用には
wordcounter.net
を使っていました。語数を自動でカウントしてくれるので便利です。

練習・本番ともに、Independent Writing に関しては最初の数分でアイデアを階層付き箇条書き形式で(ローマ字も織り交ぜつつ)書き出して、それを元に書いていく作戦を採りました。先に構成を決めておくことで、後は英語を書いて嵩増しする事に集中するだけで済むようになるのでオススメ。

また、

  • 過去の自分が
  • どのような困難に直面し
  • どのように解決しようと試みて
  • 結果どうなったか

の一連のエピソードを幾つか(嘘でも良いので)持っておくと良いです。ソレを概ね英語で説明できるようにしておけば、Independent Writing のお題に合わせてエピソードを選び(時には強引に拡大解釈して)書けるので負担が減ります。

私の場合は

  • (嘘)高校の時に海外大学留学を志したが英語が苦手で TOEFL iBT のスコアが思うように取れなかった。英語教師の○○に相談したところ××、△△……といったアドバイスを貰ったので、それを実践することでスコアが向上し、今は行きたかった大学で学べている。
  • 高校生の時にビタミンB2の全合成を文献も調べつつ少ない機器・設備の中で工夫して達成しようとしたが、結局上手くは行かなかった。

辺りですね。手持ちのエピソードが無くても、上記の練習をしている内に嘘を吐く能力が付いてきて捏造が上手くなるので自然と持ち駒が増えます。何なら本番では既存のエピソードが使えないお題だったのでその場で半捏造を始めましたしね。

Among Us

Speaking や Writing の Independent 系で堂々と嘘をつくメンタルを鍛えられる神ゲーです。

後、ヘッドセットで VC する経験がない人はその練習にもなるのかもしれません。私はオンラインゲーム集団戦のおかげでその点に関しては関係無かったですが。

Podcast

リスニング慣れのために、毎朝ラボ行く道中で英語聞いておこうということになり、色々試した結果 Podcast に落ち着きました。

play.google.com

利点としては

  • 余計な広告が挟まらない
  • アプリの挙動が Google 純正なこともあってマトモ

といったところ。VOA learning English を最初の頃は使ってたのですが、広告鬱陶しいし挙動も変だしで解雇。

NPR が出している TED 系列(TED Talks Daily / Fresh Air / TED Radio Hour / Consider This from NPR / ...)がスピードも丁度良く(1.0倍速で十分)内容もそこまでつまらなくはないので使い勝手良かったです。

DMM 英会話

本番2週間程前になってようやく Speaking 対策をやる気になって始めました。21回分の体験レッスンが出来たので十分すぎましたが。

虚空に向かって話すよりも相手が居るほうが話しやすいですし、自分で一々録音を聞かずとももっと正確な判定が出来る他人が即座にフィードバックをくれる環境は精神衛生上かなり良かったです。TOEFL Speaking 教材を持ってるオンライン英会話サービスならどこでも良いとは思うので、Speaking に絶望感を持っている人は直前期に気が向いたらで良いのでやってみましょう。

正直 DMM って艦これ配信してるだけのサイトだと思ってた DMM さんには足向けて寝れませんね。

TOEFL iBT 結果

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こんな感じでした。Reading / Listening に関しては仮採点と同じ点数でしたね。

Reading で思ったより落としてしまったなぁという感がありますが、ダミーで集中力が分散してしまったということにしておきましょう。8割5分↑を最低ラインに考えていたのでちょっと残念。Listening はかなり上手く行きました。毎朝の Podcast 聞き流しが効いたのかな。ダミーもなく集中して乗り越えられたことも大きかったのでしょう。Reading でコケたとはいえ Reading + Listening で50↑取れたので及第点か。

Speaking / Writing は思ったより苦戦してましたね。両方とも丁度20+α程度はあるかな? といった感触だったので思ったより厳しい採点結果でした。Speaking に関しては練習以上に詰まる場面あったのでまぁわかるんですが Writing なぁ……語数は余裕有ったので語彙力と構成にまだ難アリだったのかもしれません。他人からのフィードバックを受けずに練習してたのでそんなもんか。

TOEFL iBT 対策の推移

だらだらした日記未満のもの。

2/26

Twitter を通して弊学科の院試に TOEFL iBT スコアが事実上必須となることが確定したとの情報を得ました。どうせ学術試験をオフラインでやるんだから TOEFL ITP もやりなさーい! (叱る猫) というお気持ち。とはいえ、直前期まで決めずに宙ぶらりんにせずにさっさと決めてくれたのはまだ有り難い。お陰で春休みから対策が出来ました。

少し TOEFL iBT について調べて(受験料/内容/etc...)、英語至上主義ってカスだなぁの思いを新たにしました。ETS から非英語母語話者を守る党結成していいですか。

今冬の博士後期課程入試要綱を見ると、TOEFL iBT で61点以上のスコアが課されていたので、一先ずこれを最低目標とすることに。超えられるかな。

3/1

東大書籍部が開くのを待ち、この日に TOEFL iBT の参考書を買いに行きました。

大まかな戦略として、中高6年間を通して単語帳の類は私には意味がないことが分かっていたので、最初から単語は見なかったことにして問題解きながら対処することに。一先ずフルセットを1回解いてみないと感触も危機感も分からないので、模試形式のを探しました。友人の英強に予め何使ったか聞いてはいましたが、PC 上で演習出来ることを最優先にしたかったのもあって結局

(以下「公式問題集」)を買いました。ETS に金を落とすのは癪でしたが。

後、恐らく数年前の東大の学祭で古本として投げ売られていたのを何の気無しに買っていたのであろう『東大英単』が合ったので、内容も薄いしコレぐらいは……というノリで毎晩続けていくことにしました。構成としては全14章で1章当たり20単語、1単語あたり2文程度の英文と周辺知識が書いてあると言った感じの本でした。あまり中高の英単語帳って感じでは無いですね。どちらかというと『鉄壁』寄り。1回当たり5単語について暗唱っぽいことが出来る程度まで音読+タイピング練習も兼ねて Google Document にまとめていって知らない単語等を補足していくといった感じに。
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3/2

早速公式問題集から1セット試しに解いてみました。記録としては

  • Reading: 38/45(素点) → 27/30(スコア)
  • Listening: 27/33(素点) → 23/30(スコア)
  • Speaking: ??(採点官ナシ) → 5/30(スコア)(体感)
  • Writing: ??(採点官ナシ) → 10/30(スコア)(体感)

といったところ。自動採点してくれる前半はともかく後半が自己採点やり辛いのが面倒でしたね。

前半の出来に関しては十二分といったところでしょうか。正直もう少し低くなるかな、とは思っていました。共にそこそこ時間掛けて情報を処理するテストになるため、後半ダレて来てたのが自分で解いてても分かったので、その辺りは慣れつつ体力作りで対策していくかな、といったところ。今の実力をキープ出来る程度に本番までやっていきましょう。

後半は……うん、まぁ、はい。伸びしろは沢山あるんだなぁ。

真面目な話、大学受験に語彙力って実は要らなくて、シス単ですらロクに出来なくたって文脈汲めばセンターレベルなら余裕だし東大二次も最低ラインは超えれるわけで。ただ、それにかまけてると読み聞きといったインプットの方しか点が取れなくなって、話し書きのアウトプットで詰むんですよね。今の私みたいに。だから大学受験の点数と関係無いくせに英語教師は単語の重要性を喧伝していたわけだ。今更気付いてももう遅いけど。

大まかな目標として、

  • 前半: 最低45/60 目標50/60
  • 後半: 最低15/60 目標40/60

が出来れば良いかなぁ。

3/4

TOEFL iBT の受験登録をしました。

一先ず模試の感覚から、春休みを除いて1ヶ月程度有れば十分(というかそれ以上やっても効果薄そう)ということが分かったので、5月頭に試験を受けることに。試験会場も幾つか選べるようになっていて、最初は本郷近くの会場なら家からも近いし良いかなぁと思っていたのですが、念の為色々調べてみると各会場間で評判に差があるようで。うーんこの。

TOEFL 会場 おすすめ」なんて調べると色々と主義主張が展開されているので気になる方は調べてみると良いと思います。概ね

がどこの意見でも確実に上位に上がってくるほどの場所で、時々それに並んで

が来る感じ。一つランクを下げて

  • 田町テストセンター

辺りが来るといった順番が定番みたいですね。

特に[御茶ノ水]に関しては実際にかなりの人気らしく、受けたい日程周辺では空きは見つかりませんでした。私みたいな情報を持たない新参がふらっと受けに行ける状態では無さそう。というわけで、いい感じの日程に[田町]があったのでこちらにすることにしました。分かりやすく公共交通機関で2経路候補があるので、当日朝に片方止まってても対応可能ですし。この会場の豊富さや交通機関の充実度合いが東京の良い所ですね。

実のところ、模試を解く前から上記情報は調べてあって、5/8に[田町]があるのも確認していたのでココを抑えようと思っていたのですが、3/4時点では埋まってしまっていました……悲しい。泣く泣く次点で考えていた5/15の[田町]で登録。受験日付近になるとキャンセルに依る空きが出るらしい(実際、3/4時点で直近の3/6の[御茶ノ水]に空きが出たりしていた)ですが、受験日付近まで予約のこと考えるのもなぁ…と、早めにゴールを設定する意味も込めて登録を済ませました。

その登録なんですが、オンライン上でやろうとするとコレがまた絶妙に分かり辛い。ETS とかいうガイジは北米を中心に地球が回っているという思考のようで、全て向こうの文化慣習に合わせたフォームになっているわけで。住所も書きにくいわ「ID」って学生証/運転免許証の何を書けば良いんだとか。調べても信頼できるピッタシの正解が出てこないので半ば諦めつつ一番正しそうな事(学生証番号/免許証番号)書いておきました。後、そうやって逐一調べつつやっているとタイムアウトの警告が出てきます(「まだ続けるなら[OK]押してね」というポップアップが出てくる)。コレに数回出くわして、その度に[OK]押して続行していたのですが……。最後、諸々の情報を入力し終わったら ETS から「公式で用意してるテスト対策コンテンツ(有料)も一緒に買わない?」というページに飛ばされます。必要になれば Speaking / Writing の自動採点機能が提供されるヤツは買っても良いかなぁと思っていたのですが、今買わなくても料金変わらないみたいだし後で良いや、と買わずに済ませようとすると進行できないエラーに。私は一貫して視野狭窄した障害組織 ETS を信頼していないので、私はこの時点で「えっ何らかの教材と抱合せじゃないと受験登録すらさせないんですか……流石の自信っぷりどすなぁ(京都)」となりながら10分ほど考えられる手を打ってそれでもダメだったので諦めて一度登録をすべてキャンセル、最初からやり直すことに。2度目は1度目に死ぬほど慎重に吟味した内容をそのまま書くだけだったのでかなり早く進み、タイムアウト警告も喰らわずに先程エラーで進めなくなった画面へ。どうなるかな……と買わずに進むルートを選択したら今度は無事に登録できました。

ということで、タイムアウトエラーを喰らっても途中までは続行出来ますが、最後の最後で詰むみたいなので気を付けて下さい。タイムアウトエラー喰らってからも一通り出来るところまでは進めて、次やり直す際に支障が無いようにしてから再度やり直せばスムーズに進むかと思います。

5/15の試験に向けてゆるりと対策していきましょう。可能なら前日とか研究室休めたら良いなぁ。

4/8

全然日記書いてなかったけどここ2週間ちょいはほぼ毎日1題自由記述の課題をやっていました。

で、今日ふと ETS のページ見たら5/15に御茶ノ水ソラシティが大量に生えてたんですね。あんまり予約を焦らないほうが良かったのかもしれない。まぁ6600円使って変えたいかと言われるとうーんって感じ。浮いた分でそれなりのスコッチ買えるのでなぁ。

5/3

まぁ普通にラボで疲れてて毎日コンスタントに自由記述やる余裕なんて無かったですね。GW 中にちょっと頑張って自由記述を複数題倒したり公式問題集を1セット分回したりしてました。で、この日に始めたのが DMM 英会話。既に TOEFL 受験済の友人からのアドバイスで、オンライン英会話軽くやってみたら? って感じのがあったので試しにココにしてみました。某所経由だと無料体験が計21回分になるってのが決め手。

で、初回だけどうやら日本人も選べるらしく(以降は非日本人かつ非ネイティブしか選べない)、初オンライン英会話で日本語通じない相手は怖すぎたので大人しく日本人講師を選んだ所、Speaking 対策に関して最低限押さえておくべきこととかを一気に教えて貰えたので助かりました。まぁ内容としてはそこら辺のネットに転がってるテンプレと大差ないといえばそれはそう。

5/14

TOEFL iBT 直前1週間は朝早めに起きてラボ行く前に1回オンライン英会話していく生活を続けてました。基本的に「まぁそれなりに出来てる。発音とかは悪くないけど構成と時間配分と語彙もうちょっと練習したら?」辺りのフィードバックが帰ってきてました。文面にするとボコボコにも見えますが、英会話中はかなり全肯定感ある反応を貰えていたので、TOEFL iBT 受ける前の一時的な自己肯定感バフには良かったですね。翌日に本番を控えていたので、テスト前日に来る確認メール等を印刷して鞄に入れたりして問題は何もやらずに寝ました。

5/15

というわけで本番当日。直前1週間で朝英会話用に早めに起きていたのもあって、当日早めに起きるの自体は苦にならなかったですね。

後は会場に行って、説明聞き流して試験受けて中本食べて帰っておしまい。

試験内容とかは書くと色々とマズいだろうし書かないんですが、ダミーは Reading に入っていて、Reading と Listening は過去問程度の難易度・感触で、Speaking は思ったより DMM 英会話の環境と異なってて上手く行かず、Writing は Integrated はそれなりかつ Independent は非常に書きやすい内容だったので自然に391 words 行ったのでまぁまぁかな。

全部終了すると Reading と Listening の仮スコア? 的なのが表示されて、それによると R: 24 / L: 28 なので及第点といったところ。Reading が思ったより取れてなくて悲しかったけどしゃーない。直前1週間は Speaking に全振りしてたしそんなもんだ。

後は試験結果発表を待つのみ。

5/21

Web 上で試験結果が発表された。

最後に

一先ず院試には十二分のスコアが取れたのでここで私の TOEFL 対戦は終了です。Speaking と Writing に関してもう少し頑張れば90↑~100↑もワンチャンある程度だと分かったのは良かったですが(ここからの伸びがシンドイだろうというのはそれはそう)、まぁ必要にならなければあんなクソ高いテストを趣味では受けませんね。海外留学もあまり考えてないので89/120有れば国内の小さなパイの奪い合い程度ならギリ耐えるでしょう知らんけど。

某VID-19 関連で院試英語が TOEFL ITP から TOEFL iBT にすり替えになった各位に置かれましては、無理のない範囲で頑張って下さい。健闘を祈ります。