UROPをオススメするだけの話

というわけで

2SセメスターでUROP(Undergraduate Research Oppotunity Program)に参加してきたので、それについて書きながらUROPをオススメする話です。

細かい話はhttp://www.oshimalab.iis.u-tokyo.ac.jp/UROP/をご参照下さい。

UROPとは

前期教養学部生が東大駒場Ⅱキャンパスの生産研にある研究室のどこかにセメスター期間中配属され、そこで研究して最後に発表するプログラムです。

履修の流れ(日付は2019Sセメ)

UROP説明会(4/5,9)

授業が始まってすぐの昼休みにUROP説明会が開催されます。ココで生産研の研究室全てを簡潔に紹介した冊子や細かい履修についての資料が配られるので、UROPを取る場合は参加しましょう。

UROP生研見学会(4/11)

説明会の少し後の放課後にUROP生研見学会が開催されます。生産研の研究室を2つほど見学したりするそうですが、コレ自体は参加してもしなくてもUROP履修に関係ありません(私も行ってない)。

因みに、私が後々研究体験を行うことになる研究室がこの見学会のコースに有ったそうで(知らなかった)。

希望研究室提出(~4/15)

UROP事務局宛に、自分がUROPでの研究をやりたいと思う研究室を最大3つまで希望順に書いてメールします。同じ研究室に希望が集中した場合は先着順になるそうですので、早いとこ決めて送ってしまいましょう。

面談・履修登録(4月下旬)

UROP事務局を通して各研究室にUROP生受け入れ可否の打診が行って、それで了承が出ると今度は実際に学生と研究室側とでUROPの受け入れ/今後の予定を話し合う面談になります。

その面談でUROP受け入れの最終決定がされるので、その結果をUROP事務局にメールしてなおかつUTASからUROPの履修登録もします。一応実習型講義(?)として1単位来るそうで。

研究(Sセメスター期間+夏休み前半)

諸々の報告・設定が終わり次第、実際に研究室での研究活動が始まります。ココに関しては長くなるので後述します。

報告書提出(8/2)

これは研究室・生徒毎に違うので一概には言えませんが、私の場合はこの段階までにほぼ研究が一段落ついた状態だったので、大まかな発表内容まで固めた上でそれを所定のフォーマットに則って書いて提出するだけです。大したこと無い。

研究発表会(8/27)

発表: 12分・質疑応答: 3分の研究発表会が最後にあります。発表の機会が有る事自体は良いんですけど、如何せんUROP全体で分野の幅が広すぎることと、UROPの内容が大抵その分野のかなり深めのとこまでやっているせいで「互いに互いの発表が難解になる」ってのが発生しているように見受けられたので何とかならんかなぁというお気持ちです。でもこれが精一杯の気もする。私自身、研究の深めの内容よりもイントロを重視してスライド作ったんですけど、それでもまだイントロを厚くして良かったのかなぁという反省もあります。化学系の仲間内なら秒で飛ばすとこでも、相手次第では最重要になりうるって話ですね。

UROPでの研究

私は某研究室で鉄を用いた有機反応触媒の研究を行いました。といっても、ゼロから鉄触媒を設計・合成したわけではなく、その研究室の卒業生が既に報告してあるものを先ずはなぞるような形でした。流石にゼロから作るには期間・技量が足りないという先生の判断だったのでしょうし、私もそう思います。

ただ、それだけだとただ論文に書いてある実験をやるだけで研究でも何でもないってので、順調に合成を進めて期間に余裕を見た上で「触媒の反応機構の決定をしてみたい」、と提案したところ無事了承されました。とはいえ常磁性錯体かつ触媒量しか無いモノのNMRをとってもなぁ…ということで何やかややって行く内に、若干想定外な結果が出たり何だったり…といった感じで。

どこまで書いて良いものかわかんないからすごい曖昧な感じで終わらせますが、こんなことをやっていました。研究室の方と相談しながら方針を考えたり、これまで触れる機会のなかったグローブボックス等の機械に慣れたり、久々にマトモな実験を考えながら出来たりと自分にとっては願ったり叶ったりな環境で素晴らしかったです。

最後に

生産研には工学系だとかなり幅広い分野の研究室が有るので、理科生なら少なくとも一つぐらいは興味の合致する研究室があると思います。というか、前期教養時点での「興味あると自認する分野」がどこまでアテになるのかって話なので多少ズレてても行く価値は大いにあります。というか私も、最初は有機合成っぽいことしたいなぁと思いつつそれ系の研究室が無かったのでじゃぁ触媒やってみるかってぐらいのノリで行ったら大当たりだったわけで。

[UROPでの研究] でも書きましたが、本当に素晴らしく願ったり叶ったりな環境がUROPには存在するので皆さん是非受けてみて下さい。

記事の内容に関して何かありましたら、コメントなり私のTwitterアカウント[@sGya_youtoo]までご連絡なり頂ければ幸いです。