免許Gya宿と本免試験

というわけで

これから免許合宿 / 東京での本免試験受験を考えてるよって人は参考にしたりしなかったりして下さい。

免許合宿

教習所の選び方

合宿に行ったのはB2の夏休みですが、焦らないためにも一先ず情報ぐらいは集めたいなぁと思っていたので生協のパンフだけはB1の頃から目を通していました。あんま意味なかったですけどね。

で、結局B2の早めの時期(免許合宿のパンフが出てくる時期)になってから、一緒に行く友人と選び始めた感じです。選ぶ指針としては、

  • 夏なので涼しい地域
  • 全体と比して高すぎない
  • 評判が悪くない
  • コンビニ等商店が近くにある

を軸にしました。なお、友人の強いコダワリによって、コンビニはセブンイレブン以外を考慮しないとかいう制約が課せられました。これが後になって効いてくるとは。評判に関しては、直接教習所のHPとか見るのは頭悪いので、もう少し第三者的な意見の集まりやすいとこを探しながら〜って感じでしたけど、どれほど意味あったのかな。少なくとも今回行ったとこはかなり当たりでした。

って感じで、今回選んだのは「伊那自動車教習所」です。
www.ijk.jp
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教習所の雰囲気

正直かなり期待値低めだったのもあって、想像以上に良かったです。どれほどアレな教官来るのかなぁと半分期待してたのに、いざ現れたのは全員これまでの学校生活で当たった教員の平均値以上にマトモな人達でしたね。良かった良かった。これも時代なのかな。

教習の時間割

多分どうでも良い情報なので私のをそのまま貼っときますね。怒られたらヒッソリ消します。
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ちなみに、修検後の時間割は修検後に再度作り直しになるのでこの通りではないです(が、似たようなものなので良いでしょう)。

学科教習への感想

あまり良い前評判を聞かなかったのでどうなることかと思ってましたが、

  • そもそも猿の知能テストへの対策なので「わかりにくい授業」になり得ない(「わからない」になれないので)
  • 50分授業という普段の半分以下の授業時間なので苦痛も何もないし、その日の範囲を先行して読む&復習を並行するには丁度いい時間だった

なので大したこと無かったですね。

技能教習への感想

初日から数日は本当に運転に慣れなくて「詰んだなぁ」と思ってましたね。原因の9割が最初に当たった教員に言われた「座席の位置」が自分に合わなかったってだけでしたが(3日目ぐらいにようやく「もう少し上に上げて後ろに下げたら?」と言われてそうしたら圧倒的に操作性が上がった。早くこの人に当たってればなぁ)。

ゲーム上でWASD操作の戦車ぐらいしか動かしたこと無かった人間ですが、その御蔭でバック系の操作は言われなくてもどうすれば良いかわかったので利点だったのかもしれません。確かにゲームとかやってないとバックでのハンドル操作って非自明感ありますね。方向転換や縦列駐車は(ポールにぶつけて一発アウトのリスクさえなければ)楽しかったです。

宿舎への感想

こっちも期待値低かったんですが、着いてみれば普通にキレイだし掃除もちゃんとされてるしで結構良かったです。防音性がアレだけど。教習所から徒歩3分かからない立地なので、朝の早い日も焦らずに済むのが良かったです。食事も全てココで出たんですけど、駒場よりはちゃんとしてました。

どんな食事が出たのか気になる人は、
#sgya記録 hashtag on Twitter
を見てもらえると、一緒に行った友人が毎食写真撮って上げてくれてるのでご参考に。タグ意味不明なんですけどね(私は「せめて #免許Gya宿 にしようや」とは言ったんだが)。

学科試験(仮免)への感想

猿の知能テストでしたね。頭を使う先が「問題の内容自体」ではなく「自分の思考どおりにキチンと解答できてるか」に全振りされる試験って感じ。センター数学・理科を思い出すなぁ。

技能試験(仮免)への感想

4人グループ中3番目だったので、前の人の運転・コースを直前に見れたのが良かったですね。基本的に横でブレーキ踏ませないようにしながら各種課題をこなすってイメージがあれば大丈夫って感じで。クランク系は不安に思ったら迷わずバックしといた方が精神衛生上良いですね。

技能試験(本免)への感想

事前にコースは知らされていたので、伊那観光(というほどか?)ついでに友人とコースを徒歩で回って景色単位で印象づける程度のことはやりました。

当日はグループ内1番目を引いてしまって悲しみを背負ったわけですが、終わってみれば「教習生の下手くそな運転を見た後にやる」ということが無い分逆にやりやすかったまであるなといった感じで。

その他

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盗んだバイクで走り出すようなやつに免許持たせられっか

蒙古タンメン中本 長野店


一緒に行った友人が中本中毒患者で合宿期間という長期間我慢できないとのことだったので、すぐ近くのセブンイレブン(序盤で教習所選びの一つの指標にしていたのがココで効いた)で中本のカップ麺を買って食べてたりしました。だからどうした。

ローメン

行きのバスの車窓から「伊那名物 ローメン」なる看板がチラホラ見えていたのが気になって調べたところ、実際伊那市の名物としてローメンなるものがあるそうで。

といってもネットの評判がそこまで…なのでアレだったんですが、折角の機会だし、と二人でローメンを食べに行きました。

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普段外食で後から調味料を足さないタイプの人間なんですが、前情報として「調味料で自分好みの味にして食べるもの」というのがあったのでそれに従って多めに入れたのが正解だったのかな。まぁ二回目食べるかって言われるとそこまで…ですが、別にマズくはない程度で。

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こっちは一緒に食べた馬刺し。初めて食べたけど結構美味しかった。

スイーツ引換券

とは何ぞやって話ですが、伊那教習所が教習生に渡してくれるんですね。全部で6枚あって、各券毎に教習所付近のスイーツ店の特定商品と引き替えられる仕組みになってます。

貰ったなら使わないとなぁという貧乏性な人間なので合宿期間中に殆ど使い切りました。

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一番美味しかったのがコレで、きな粉の付いた揚げパンでソフトクリームを挟むというカロリーの暴力みたいな商品でした。この店、私達が行った数週間後に閉店されたとのことですが。

教習員の労働環境

修検が終わるまでは、狭いコース内をウロウロして各所の障害を通過する訓練に追われて雑談する余裕もないわけですが、路上に出始めると一転して余裕が出てくるので隣の教習員の方と色々お喋りする機会が多かったです。

そんな中、ある日の10限に担当だった教習員の方と話してると何故か教習員の労働環境の話になりまして。曰く、「7勤1休」だそうですね。マジかよ。

時期も時期ってのもありますが(夏休みで大学生の合宿免許勢が大挙する時期)、それにしてもなぁって。仕組みとしては、基本「3勤1休」のサイクルなんだけど、一回おきに休日出勤的な扱いになるため上述のようになる、と。「教習生の運転する車で横に座ってるだけだから楽そうだな~って思うわけじゃん? 拘束時間が長いのよ~」って。

この話をしてから、冗談めかして「でね、今日がその7勤目の最後の時限なんだよね~。もうヘトヘトだよ。ブレーキちゃんと踏めるかなぁ」って言い出しまして。怖いなぁって。

伊那での色々

時空の歪み

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田舎の鄙びたバス停…ですが

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いつの時代の電話番号だよって感じです。市外局番5桁時代かな。現在、信越には5桁の市外局番が存在しないはずで、おそらく1970年代以前の物がそのまま残ってることになりますね。これでもバス停自体は現役なんですけども。

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別のバス停もこんな感じ。

廃墟

上齋原・奥津・津山への旅行でも色々廃墟を見て回ったわけですが、伊那にも結構あったんですね。廃墟が。最高。

伊那ステーションホテル
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伊那教習所から一番近いJR 伊那市駅からほど近い場所に、この辺りでは一番大きそうな廃墟があります。

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現在では周りを仮囲いで囲っているだけの状態で、特に動きは無さそうです。上の写真は、そんな仮囲いに「覗いていってね」って感じの隙間があったのでそこから撮りました。ここからでも崩壊の様子が見て取れますね。

この廃墟に関しては幾つか情報が出てきまして、

  • 2000/08 現役時代に泊まった方のブログ

http://www.ne.jp/asahi/ponpoko/urasawa/minami-arupusu.htm

  • 2007/03 休業後の様子。写真の様子から、仮囲いはまだの模様。

http://kokontouzai.jp/archives/1168

  • 2017/02 廃墟化後の様子。仮囲いが出来ている。

駅前の異空間。 | 乗らずに見送って。

って感じですね。2017年時点で存在していた「映画喫茶中劇」の看板は私が訪問した時点ではなくなっていましたね(2枚目写真参照)。「ホ」の字の看板同様、風か何かで飛ばされたんでしょうね。

ネットでの情報を総合すると…って書こうとしましたが、ここの概要に良くまとまってるので気になる方はこっちを読んでみて下さい。
伊那ステーションホテル - 廃墟検索地図

伊那市駅
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駅近くのホテルが廃業もそれなりにインパクトありますけど、更に堂々と駅前に大きめの廃墟が立ち並んでて、良き「寂れ」を感じられました。

あさひやホテル
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少し離れて駒ヶ根駅付近へ。相変わらずホテルの廃墟が目立ちますね。時間がなくてそんなに写真撮れてなかったです。

その他色々
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東京一極集中、地方都市の過疎化って感じだなぁ。

千畳敷カール

徳を積みすぎてカンストしちゃうほどの聖人なので、合宿中のある日に「0~2限のみ教習、以降自由時間」っていう非常に極端な日がありまして。そんなに暇なら、と少し離れたところにある観光地、「千畳敷カール」へ行ってきました。

www.kankou-komagane.com

ちなみに友人は徳が足りなくて午後も教習があって時間的に行けませんでした。悲しいな。

教習所最寄りの伊那市駅から
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駒ヶ根駅へ。
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そこからバスでしらび平まで向かいました。途中までは普通の田舎道を走るだけですが、後半は曲がりくねったバス専用山道になっててかなりの揺れと遠心力を感じながらの旅程になりました。よう運転するわ。

しらび平からはロープウェイで
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千畳敷へ。
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と、千畳敷に着いてみるとそこは数十m 以上先の視界が全く取れないレベルの濃霧でした。広大な氷河地形の景観が売りの千畳敷で視界通らないのは辛いなぁと思いながら、順路をブラブラ歩いて見慣れない植物や景観を楽しんでいました。
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何も見えねぇ…

あと、夏場なのでかなりの軽装しか合宿に持っていっておらず、一先ず持っていける最大限(半袖Tシャツ + 薄手の羽織り / 長ズボン)で行ったんですけど、流石に高山ということもあって寒かったです。行くなら厚手の羽織り程度は欲しいかな。

そういえば千畳敷って標高 2600m とかあったはずなんですけど、ロープウェイとかで一気に登った割に高山病にならずに済んで良かったです。ロープウェイ自体は一瞬だったけどそこまでのバスが結構長時間だったからそれで慣れたのかな。

悲しいなぁとか言いながら歩いてたら、奇跡的に霧が一気に晴れていったんですね。これはラッキー。
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最終的にはキレイに晴れてくれて。
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と、非常に良い景色でした。

あと数週間後には紅葉になるかなって時期で、まだ夏の雰囲気が残っていました。各有名シーズン(紅葉とか)にはかなり混み合うそうですが、若干時期を外したこの日でも下りロープウェイはかなりの人混みでした。

本免試験

免許合宿から帰ってきてAセメが始まるまでは、学科ガイダンスがあったり久々にお戦車したりなんだりと怠惰に過ごしていました。今思えばこのタイミングで本免試験行けば良かったのですが。結局Aセメが始まって数週間経ち、どうやら月曜の午前の講義なら一度ぐらい切ったところで問題ないっぽいという結論が出たところで、本免試験を受けに行きました。

受験場所は「府中運転免許試験場」です。
www.keishicho.metro.tokyo.jp

~8:40 試験場へ向かう

アクセスもまぁ色々書いてはありますが、そういうところで遊びたがる人間なので公式としては載ってない経路

京王線東府中駅→(ちゅうバス)→多摩町→(徒歩)→試験場
(ちゅうバスについては↓)
ちゅうバスについて 東京都府中市ホームページ

で向かいました。大体公式で載せてる経路って混みがちなので、それを嫌ってのことです。因みにこっちの経路だとバスがスカスカ(後半の乗客が私だけだった)なので、余裕で座って問題集の見直しとか出来て良かったです。

~9:05 受験申請・適性検査

で、着いたら着いたで受験申請なり適性検査なりをするわけなんですが、これがまた列がアホみたいに長くて、受付開始から10分後頃に入ったのに全て終わったのが時間ギリギリの9時過ぎでしたからね。人が多すぎる。

9:30~10:20 本免学科試験

適性検査を済ませたら次は学科試験なわけで。これもまた仮免同様猿の知能テストでしたね。一応50分間の試験で途中退出アリでしたが、試験場の立地がアレで近くに時間を潰すような場所もない(かつ、試験終了後40分程経ったらまた戻ってきて結果発表を聞かなきゃいけない)のでのんびり見直しをしながら最後まで居座ってました。全体で7割ぐらいの人が途中退出してましたね。皆自信があって偉いなぁ。見直し2周しか出来なくて自信なかったよ。😥

11:00 試験結果発表

受験したのと同じ席に座って結果発表を待ちます。落ちた場合はここで申請書類を返却され、再度受験手続きを行うことになるそうです。大体途中退出した人の位置を覚えてたんですが、落ちた人の中で結構な割合が途中退出さんでしたね。🤔

~12:00 写真撮影等

免許用の写真撮影や交付手数料の支払い等をします。言われるがままにするだけ。

~13:00 自由時間

免許作成が完了して交付できるようになるまでの時間は自由時間とされました。要は昼飯でも食ってこいって話ですね。とはいえ先述のように、近くに大きめの駅があるわけでもないので選択肢がかなり限られてきます。

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この辺りで適当に選ぶしかない感じですね。私が行ったのはここ。
karayama.com

13:00〜 免許証交付

なんだか結構長い間待たされた記憶しかないです。

と、こんな感じで半日潰して免許証を取ってきました。高々猿の知能テストレベルとはいえ、落ちてる人もそれなりに居たので舐めプ途中退出はオススメしません。したところでメリット無いですしね。

最後に

運転などという人間には難しすぎる操作を上手く回すために継ぎ接ぎで作られた道交法って面白いですね。

免許取ってすぐの人間に対して罰則を強めに設定することで、練習意欲を削いだり。頭湧いてないと出来ないような交通標識の設定をしたり。わざわざ試験問題で「引っ掛け」と称されるような問題が生じうる交通標識を作るの楽しそうですね。その程度の脳でも法律を作る立場にお立ちになれるようで。日本って優しいですね。

早く人間が交通に関わらずに済むようにならないかな。車とかいう凶器(狂気?)はさっさとご退場して頂けると幸いです。

幸い、日本全体として若い層の所得が抑えられてきた結果「若者の車離れ」とご老人方が評される事象も進んできてくれてるそうなので、これを長期間続けて貰いたいものです。頑張ってね。応援してるよ。

何にせよ、世間一般で認知度が高く対応範囲も広い身分証明証としての「運転免許証」はこんな感じで取れるというわけです。大体30万円かかった計算かな。そんな金あったらどんだけ性能高めのゲーミングPC買えるんだろ。最新世代 i7 に、グラボもハイエンドモデル積めそうだなぁ。

コレは合宿帰りに新宿で寄った中本の写真。
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